佐渡の鬼太鼓は約500年前佐渡に伝わったものといわれ、能の舞に各地の
特色ある洗練された太鼓と独特の振り付けがされ、現在の鬼太鼓の形が完成
されたものであります。島全体では120組はあると言われています。
鬼太鼓は悪魔を払い、商売繁盛、五穀豊穣を祈って
神社の祭礼に奉納されるものであります。
一口に鬼太鼓と申しましても各村々により、鬼だけのもの獅子を加えたもの
巫女や猿あるいは豆まきを組み合わせたもの等、実に千差万別で
それぞれの持ち味を生かしております。
また、太鼓の打ち方は「しだら打ち」と申しまして淒まじい形相をした
鬼が裏太鼓に合わせて身を震わせ髪を振り乱し必死に太鼓を打つ
姿は凄絶、真に迫るものがあります。